彼の頭はつっかえた

なんか雑記ばかり書いてますが、一応掌編載せる予定です。

雑記

雑記⑨

お涙頂戴も一つの腕の見せ所なので、安易な手法と考えてはいけない。王道を王道通りに進めることは、なかなか苦労するに違いない。 それに安易かどうかは置いておくとして、大体の作品は一見して予想できるようにも思う。実際にあるのかは知らないが『君が最…

雑記⑧

世の中が暗いのか、それとも、暗いものばかり目につくだけなのか。考えてみれば、幸福よりも不幸な話の方が記憶に残りやすいかもしれない。物語の波の作り方としても、やはり不幸があると目的やテーマを定めやすくなる。人の不幸は蜜の味、とはよく言ったも…

雑記⑦

何かを「評価」する時、しばしば、その評価基準が絶対と考えがちだ。誰しも自分の審美眼を信じてみたくなるものだ。僕も気をつけなければならない。 実際、「評価」は難しい。とりわけ、勝敗が明確に存在しない分野は、評価する側の思惑や経験に寄らざるを得…

雑記⑤

小説や漫画は虚構だが、映画やテレビも虚構だ。その違いは、実在する人物を駒の一つにしているかどうかではないのか。 少し前に、そんなことで盛り上がるような事件があった。詳しく語る気はないので省くが、テレビ番組の演出上悪役を演じていた方が、ネット…

雑記④

二人称小説というものがあるらしい。「あなた」や「君」で展開される作品のようだ。僕は読んだことがない。 だが、「あなた」や「君」を主人公にしたところで、誰がそれを語るのか考えると、「私」が省略されているだけな気もする。「あなたはこれから街に出…

雑記③

雑記に文学の話を書けば、販売促進的な効果が得られるのではないかと考えた。とはいえ、口座番号が違うのか、一向にAmazonから有料分の売上が振り込まれていないので、販促の意味もそれほどない。510円がもう半年近くデータの海を漂っているのである。 いく…

雑記②

人には様々な価値観や経験がある、という言葉は耳が腐る程聞いてきたつもりだが、百聞は一見にしかずのようだ。実際知る機会があると、思いの外不思議な気持ちになる。 このような話の場合、言葉を選ばないと毒づいている可能性がある。どのような文章にする…

雑記①

短編集を電子書籍で出版したと同時に、Twitterアカウントを作ったのだが、使い方がいまいち分からない。いくつか趣味のアカウントをフォローしてみたが、どうにもあまり見たくない話題が多い。Twitterで得られる情報というのは範囲が狭く(取捨選択して都合…